「人間は食べたものからできている。」この事に異論はないと思います。日本人は頭が良いと言われている理由の一つに食生活があげられます。青魚、納豆、海藻、麦、緑茶など、これらの食品の名前を聞くだけで、頭が良くなるというイメージがありますよね。
本の内容や感想など
脳と心を最適な状態にするために、今すぐ始められる食習慣とは何か。例えば青魚を食べること、コーヒーを控え目にすること。サンマ、サバなどからDHAを摂取すれば、頭の回転が速くなる。水分を除けば、脳の四分の一はDHAなのです。さらにDHAは、うつの改善やアルツハイマー病予防にも効果があります。一方コーヒー依存になると、「アデノシン受容体」が増えてカフェインへの耐性が強まり、少量のカフェインでは興奮できなくなる。するとさらに大量のコーヒーを飲むことになり、やがて脳や副腎が疲弊していきます。その他本書では、集中力や記憶力を高める食べ物や、脳をダメにする物質(鉛や水銀など)とその解毒法など、薬学者が脳と心にいい食事、悪い食事について、治験による裏付けを明記しつつ平易に解説しています。